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abitatoオンラインセミナー受講者のレビュー

授業テーマ:イタリアの「食」を通じた地域支援活動

福島大学「立ち直り支援と地域社会」学科
行政政策1年

イタリアでは精神病院を廃止する法律ができたことから、すべての人のことを尊重しているのだと思いました。逆に日本では、精神病院の数が多い現状があり、さらに、そのことが問題視されていないように感じます。そもそも近年は地域のつながりが希薄になっているので、地域で障害のある人や犯罪をした人を支えるという発想自体がなじみのないものになっていると思います。日本では、まず、お互いに支え合うことの必要性を意識するべきだと思いました。
また、フードロス削減活動を貧困者の支援につなげるという考えが素晴らしいものだと思いました。障害者や犯罪者など社会的弱者のために何か活動を行う際に、社会全体にとって得になる活動を考えることはその活動を続けていくために必要なことだと思います。福島でもスペーザ・ソスペーザのような取り組みを行ったり、積極的に障害者を雇ったりしている飲食店がありましたが、経営不振で店舗がなくなってしまい、今はトラック販売をするようになりました。とてもおいしいハンバーガー店で居心地もよかったのですが、誰かのためにお金を払うという考え方が日本ではなじみにくかったのかもしれません。日本でも様々な組織が連携できるようになるとイタリアのような活動が実現できるのではないかと思いました。

授業テーマ:イタリアの「食」を通じた地域支援活動

福島大学「立ち直り支援と地域社会」学科 
食農1年

今回もイタリアの取り組みを詳しく知ることができて、前回に引き続き食との関連もあったのでより理解が深まりました。まず精神科病院の話では、イタリアは世界で初めて精神科病院を廃止し精神病の人を閉じ込めるのではなく病院に縛り付けずに地域の人と交流を通して治療しているということにとでも驚きました。日本では、殺人事件を起こした犯人がよく裁判などで精神の異常を犯行の理由にすることがあるため、そういう少数の人によって精神病の人全体にマイナスの印象を持っている人が少なくないと思います。そのため、もし日本で精神科病院を廃止する案が出ても否決されると思うので、家族が面倒を見ないといけないことや殺人事件が起こり非難されることがありながらも最終的に廃止になったということが衝撃でした。またカフェでの体験談としてカフェの店主をはじめとした地域の人々が周りの人を気にかけ、一人で暮らしていたり障害があったりしても周りの人がすぐに異変に気付いて駆けつけてくれるのは心強いなと感じました。次にソーシャルファームの話では、農業経営者や協同組合だけが得をするのではなく農業者と公共施設、消費者の地域全体にメリットがあるということがすごいと思いました。ソーシャルファームは障害者だけでなく亡命者や家庭内暴力から逃げてきた母と子など様々な人が働いていて、それぞれに合わせたオーダーメイドのプログラムを作っているということが心にのこりました。人には得意不得意があり仕事内容によって力が発揮されるものとされないものがあるので仕事では発揮されるほうが本人のモチベーション的にも農園側にとってもプラスに働きます。私の地元にも障害者の人がつくったパンを販売するパン屋さんや障害者の人がつくったクッキーなどのお菓子を待ち時間にくれる自動車会社がありました。それは、細かい作業が得意なだという才能を仕事に活かせたからです。そうすることで、できるという達成感を知ってもらい自尊心を育むのは日本もイタリアも似ているなと思いました。ファーマーズマーケットは、食品廃棄の問題や貧困者支援に直接的に役立つので日本でもこういった取り組みが強調されたらもっと誰もが過ごしやすい社会に近づくのではないかなと思いました。そして、スペーザソスペーザの考え方は前回の講義でも学んだイタリア人の助け合いの精神につながっているような気がして誰一人取り残さない社会づくりのためにとても必要なことだと感じました。その他にも、コロナが広がっているときに医療従事者の食事を作ったレストランの話では店主の覚悟やたくさんの食材が各地から届いた感動などが伝わりこの二回の講義で更生保護だけでなくイタリアやイタリアの人についてもとても詳しく知ることができました。そして今回講師の先生がイタリアのいいところをたくさん紹介していたことから、まだ私は日本について知らないことがたくさんあるなと感じ私も講師の先生のように日本のいいところをほかの国の人にたくさん詳しく説明できるように知識を増やしていきたいと思いました。

授業テーマ:イタリアの「食」を通じた地域支援活動

福島大学「立ち直り支援と地域社会」学科 
理工1年

 イタリアでは精神病院と入院病棟が廃止されているとのことで今まで入院していたような人たちは必要な支援を受けられているのか疑問に思っていたのですが、ただ地域まかせになっているわけではなく民間の支援団体があって、国も税制優遇などで企業を支えていることがわかりました。このような障がい者などの社会的弱者との支えあいの精神もイタリアならではのものだと思いました。
 社会的弱者への支援というと支援者や支援団体側には物理的、金銭的メリットはないのではないかと思っていたのですが、今回の公演を聞いて考えを改めました。ラ・ヌオーヴァ・アルカ農園では、支援を受ける側の障がいを持つ子どもや難民、DV被害者の女性などがそれぞれ特性などを活かして農園の仕事をしていることがわかりました。一方的な支援やごく簡単な作業ではなく一人一人に合わせた仕事を任せているため支援を受ける側が社会に出るための自信をつけられるのだと思いました。また、ファーマーズマーケットのお話では、買い物客、農業事業者、貧困者の全員にメリットがありそれぞれが社会貢献できる仕組みに衝撃を受けました。
 日本でも知的障害や発達障害などの特性で生きづらさを感じている人は多く、それが貧困や犯罪につながってしまうケースも少なくないと思います。支援を受ける側が社会貢献の経験を通して自己肯定感を得られ、生きづらさが軽減されるような支援が広がってほしいと感じました。

授業テーマ:イタリアの「食」を通じた受刑者社会復帰プロジェクト

福島大学「立ち直り支援と地域社会」学科 
理工1年

 今回の講義では、イタリアの受刑者支援の例を通して日本とイタリアの違いも知ることができ、非常に面白かったです。私はこれまでの講義を受けて、日本と外国の違いに関心を抱いていたため、今回の講義は知りたかったことが知れた有意義な時間となりました。
 まず驚いたことは、イタリアの法律の根本的な考え方が日本と違っていることです。いくつか挙げられていた「罰は人道的なものであり、目的は更生にある」「労働を再教育の柱として提供し、報酬をあたえる」ということや、労働は罰ではなく権利である、といった言葉から、犯罪やそれに対する罰への認識の違いを感じました。久谷さんがお話されていたように「誰だって間違うことはある」という寛容さや、助け合う姿勢が法律にも表れていることが驚きでした。
 そして、受刑者支援の例として「食」がテーマとなっている点が私はとても好きでした。生命や笑顔を感じさせる「食」をテーマとすることで、犯罪からの更生に対する暗く堅い印象がやわらかく感じられ、日本でも受け入れられやすいのではないかと感じました。長い間刑務所にいた男性がプロジェクトに参加し、人とのつながりができたことで「生きている」感じがする、という発言が印象に残っています。行動を制限し、厳しい環境に置くことが必ずしも更生につながるわけではないこと、それはむしろ逆効果であるのではないかと感じさせられました。犯罪からの立ち直りは、その人個人に丸投げして待つのではなく、周囲が導くことが必要だと感じ、より一層地域との連携の重要性を感じました。
 また、質疑応答ではイタリアと日本の違いについて、歴史的な背景が関係していることにはっとさせられました。イタリアは多くの国が統合し、多様な人がいて助け合わなければ生きていけないような状況があることから間違いを犯しても助ける人が多いという話を伺い、日本という国の安定性や安全性が人とのつながりを希薄なものにしていることを感じました。久谷さんがお話しされていた「スリは多いけど助けてくれる人がいる」「スリは少ないけど助けてくれる人がいない」この二つのどちらが「安全である」といえるかは、私にとっては難しい問題でした。人による感じ方の違いはあって当然ですが、「スリは少ないし助けてくれる人もいる」という社会が多くの人にとって理想だと考えます。それを目指すにおいて、コロナ禍で「社会的弱者」を経験した人が数多くいて、自分事として捉えるようになったことで、助け合う気持ちがもてるというお話にもはっとさせられました。実際に物価の高騰や失業などを受け、こんな状況なら万引きしたほうが楽に生きられる、などの発言をSNSで見ることもあり、罪を犯してしまう人の気持ちへの共感、そしてそういった人が更生し社会復帰することへの肯定的な姿勢を持つ人も増えたのではないかと感じます。
 本当にいいお話を聞けて気づきがあり、面白かったです。来週の講義も楽しみです。

授業テーマ:イタリアの「食」を通じた受刑者社会復帰プロジェクト

福島大学「立ち直り支援と地域社会」学科
行政3年

 イタリアの社会復帰プロジェクトがどのようなものかについて知り、社会復帰プロジェクトを通して技術の他に生き方・気持ちの面での支援が行われていることを理解しました。クッカリーのエピソードでは受刑者が外部の人々と関わる時間があることが心の支えとなっている受刑者の様子が印象的で、雇用に際して一般社会と同様の工程を行うや厳しい環境の中で人間的に成長できるチャンスということは興味深いと感じました。「誰もが人生で間違える、更生する機会が重要」というインタビュー中の言葉は、間違うことがあまり許されないような私たちの生活において今後、大事にされるような概念になってほしいと思いました。人と関わること・社会に貢献することは人生のクオリティーに直結するというのは日常生活の中でも考えることであり、生きている実感があるというクッカリーで働く受刑者の感想に共感しました。
 ガンベロロッソ社の受刑者支援プロジェクトとしての調理指導が紹介されていましたが、指導者たちへ充実した日々と貴重な機会に対しての感謝の言葉を告げる受刑者の様子が特に印象的でした。美味しいものを食べることがここまで幸福感・心理状態・社会に作用することは意外に感じましたが、食文化の有名というイタリアの特色を感じるものでした。イタリアはマフィアの存在が大きく受刑者の数も多いため、刑務所の運営が困難になっているというのは初めて知り、受刑者たちが社会復帰を目指すことが刑務所のコスト削減にも繋がっているというのは驚きでした。
社会的弱者である元受刑者の完全な社会復帰は難しいというのは想像に付きやすいものでしたが、刑務所にいるときだけでなく出所した後の支援にはどのような制度・支援体制が存在するのかに興味を持ちました。コロナの時代を通して、久谷さんの誰もが社会的弱者になりうるという言葉には共感し、セーフティーネットの確保が世界中の大きな課題になのではないかと思いました。
イタリアには食文化や歴史、芸術的な観光資源の印象が強かったのですが、受刑者支援の現状を学び、その支援の在り方は国の体制・歴史の影響を受けているという感想を持ち、他国の支援状況についても更に学んでみたいと思いました。

授業テーマ:イタリアの「食」を通じた受刑者社会復帰プロジェクト

福島大学「立ち直り支援と地域社会」学科
人間発達1年

今回の講演で、イタリアと日本の更生保護や受刑者に対する受け入れの姿勢の違いが印象に残りました。人は間違いをおかすことは当たり前であり、間違いをおかした人だけが悪いのではなく間違いをおかすしかないという状況を生み出してしまった社会のせいでもあるという考えにとても納得しました。このような考えを持つ人が日本にも増えればもっと更生保護は進んでいくんだろうと思いました。
今回でできた2つのプロジェクトでは、受刑者の方たちが仕事や外部の人との関わりに対して前向きに取り組んでる姿を見て、今まで私がイメージしていたものとだいぶ違って驚きました。日本では、出所者は周りの目を気にして人と関わるのを好まないイメージがありました。
しかし、そうさせているのは社会の人々が犯罪を個人の問題だと考えて他人事のように思っているからだと思いました。再犯をしてしまう理由として出所後の生活や人間関係がうまくいかないことが多いと思います。
だから、受刑者にとって世間話や冗談を言い合えるような外部の人との関わりなど、社会とのつながりを持つことで出所後の生活に向けて自信をつけ、それが更生に対するモチベーションになり社会復帰につながっていくと分かりました。
まだまだ就労や住居などの制度面の支援も十分ではないけれど、受刑者の精神的な支援にも日本は取り組んでいく必要があると感じました。
またクッカリーでは終身刑の受刑者も働いていて、刑務所の中での生活の質を大切にしていることも驚きました。
受刑者である前に人間として一人一人を考えているのだと感じ、この考えはすごく大事だと思いました。やはり日本とイタリアの大きな違いは、更生に対する意識や考え方の違いだと思いました。

授業テーマ:イタリアの「食」を通じた地域支援活動

福島大学「立ち直り支援と地域社会」学科
経済1年

今回の授業では、イタリアで行われているソーシャルファームと社会貢献型ファーマーズマーケットについて学んだ。イタリアは日本に比べて何らかの障がいを持つ人への支援が厚く、社会的弱者への対応が温かいのだと感じた。特に印象に残ったのは、カンパーニャアミーカの活動である。社会的な問題である生活困窮者の支援と、廃棄食材の削減を結びつけるという特徴があり、私が感心した点は多くの市場の人が食品を支給している点であった。コロナ病棟に支給する食材の支援と併せて述べると、もし日本で同じようなことをしようとした時、他人事のように捉え関心を示さない人も多いだろう。イタリアでは、結果的に予想を上回る多くの食材が支援され、沢山の人の支援があったことが分かる。イタリアの例を見ていると、障がい者は手のかかる人たちではないこと、困っている人を助けることは意外と簡単であり、少しの支援でも大きな結果をもたらすのだと感じた。
今回、イタリアの事例を紹介していただき、外国の情勢について知ることができたが、私はまだまだ日本で行われている社会的弱者に対する支援制度を知らないということを思い知った。日本で社会のペースから外れた人たちを、優しく個人のペースで働き生活できるような活動や、社会問題に積極的に取り組んでいる企業についてもっと知っていきたいと思った。そして、私にも参加できるようなことがあれば、積極的に参加していこうと思った。

授業テーマ:イタリアの「食」を通じた地域支援活動

福島大学「立ち直り支援と地域社会」学科 
人間発達2年

 イタリアで行われている取り組みについてイタリア人の国民性が大きく影響していることを理解することができた。精神病院を無くして地域社会で支援していこうという働きかけをし、自由な環境で治療を行うという動きは簡単には実現できないことであるが、それを成し遂げられたイタリアの社会が素晴らしいと感じた。病院において残されている精神病棟でも患者の意思に基づいて治療を行うという、一方的ではなく患者に寄り添った治療が行われていることも印象的であった。ローマのカフェでのお話について家族のように見守ってくれる存在の人が身近にいることは安心感につながると感じた。日本でも高齢化社会であり、身寄りのない高齢者が多く存在する。障がい者に限ったことではなく、地域の人たちが協力して地域の人々を支えていく体制を整えていくことが需要になると考える。ソーシャルファームについて、社会的に弱い立場にある人たちが新たな人生の一歩を踏み出すきっかけになっていることが印象に残った、また、一人ひとりを番号ではなく名前で呼ぶという意識も、存在を認めてあげて向上心をもつことに繋がっていくのではないかと感じた。さらに、それぞれのコンディションに合わせてやるべき業務を分けることは、得意分野を活かしながら活動でき、やりがいや達成感を得られることに関わっていると思った。ファーマーズマーケットについて、一般の人々がプラスで商品を購入し生活困窮者に寄付するという動きは、一般の人々の理解がなければ成り立たない働きであるのが、積極的に協力してくれる人が多いということが印象的であった。売れ残りの食材から、料理を作り配給するという取り組みにおいても、少しでも長くおいしさが保たれるように工夫するなどちょっとした心遣いが当たり前にできる社会なのだと感じた。イタリアは社会的に弱い立場にある人たちを含んだネットワークを作り、助け助けられる関係性が自然にできる環境が整っているのだと知ることができた。お互い様の関係が成り立つことで、地域で支援したり、貢献し合ったりすることが可能になっているのことが魅力的だと感じた。

授業テーマ:イタリアの「食」を通じた受刑者社会復帰プロジェクト

福島大学「立ち直り支援と地域社会」学科
経済1年

今回の講義を通して感じた質問があります。講義内で質問することができなかったため、レポートを通して久方さんにお聞きしたいと考えています。今回の講義内で紹介されていたプロジェクトには男性の受刑者が多く見受けられました。イタリアでは女性に対してはどのような職業訓練を通して更生支援を行っているのでしょうか。

私は今回の講義を通して「地域社会の立ち直り支援」の必要性を強く感じました。私は、実際にCOOKERYやガンベロロッソ財団の支援活動に参加している受刑者の言葉がとても印象に残っています。多くの受刑者は「外に出たら仕事をしたい」や「家族が待っている」というように将来に対する希望を強く主張していました。実際に刑務所外の人々と関わることのできる職業訓練は多くの受刑者を明るく受け入れ、社会復帰への希望を与えていました。また、就労支援を行う方々は保護司のように受刑者と同じ立場に立って関わり、精神的支援を行っていました。このように、イタリアでは地域全体で立ち直り支援を行う活動が多く取り組まれています。イタリアの法律や風潮がCOOKERYを運営する社長のように「誰もが人生で間違いを犯しているため、皆と同じようにやり直せるチャンスが必要」と考える、助け合いの精神を確立しているのではないかと考えます。
イタリアとは異なり、日本では立ち直り支援に対する地域住民の理解を得ることが課題となっています。日本の田舎には「助け合い」の精神が都会に比べて多くあると考えます。しかし全国的に、人々の未知の領域である立ち直り支援や社会的弱者に対して批判的な意見を持つ人が多い傾向にあります。更生プロジェクトが必ずしも成功するとは限りませんが、地域社会全体で立ち直り支援を行うことで、イタリアのように受刑者は生きがいを感じることができます。そして、出所後のサポートをしっかり行うことで生きづらさをなくし、再犯防止にもつながります。したがって、世界中の立ち直り支援の情報を収集し日本ならではの「地域社会の立ち直り支援」を確立することで、少しでも地域住民の理解を得られるのではないかと考えました。しかし、私は「地域社会の立ち直り支援」の必要性を強く感じると同時に、どのようにしたら地域住民の理解を深められるのかについてわからないため、学びを深め更生支援活動に貢献していきたいです。

授業テーマ:イタリアの「食」を通じた受刑者社会復帰プロジェクト

福島大学「立ち直り支援と地域社会」学科 
食農1年

今回の講演では、イタリアの更生保護について食とも関連して知ることができました。私は、これまで世界の更生保護がどんなものなのか全く知らず、ただ日本のように死刑制度のある国は少なく終身刑がもっとも重い刑である国が多いくらいの認識しかなかったので終身刑になった人たちは暗い牢屋の中でずっと生活しているのだろうと思っていました。しかし、今回話を聞いてまずイタリアと日本では犯罪をした人に対する考え方が大きく異なっていてその違いが更生保護のまで影響していることが分かりました。イタリア人は、大きさは関係なく誰もが罪を犯すのだからもう一度人生をやり直すチャンスも誰にでもあるという考えを多くの人が持っているため市民全体が更生保護に前向きであるということがすてきだなと思い、人手不足も相まって刑務所に毎日雇用の電話が来るという話に驚きました。そして、日本の雇用が土木関係に偏っているのとは違いイタリアではパン屋さんなどの食に関係する仕事があるというのが面白かったです。ただ、私が想像していたよりもパン屋さんの仕事はハードだったので土木の力仕事とは違った大変さがあり、刑余者はそこにやりがいを感じながら働いていることがとても心に残りました。中には、終身刑の人も働いていること、そして刑余者と市民やシェフみんなが陽気で楽しそうな雰囲気であるのが印象的でした。また、雇用する側も長い間孤立した空間にいて敏感になっている刑余者に前向きな気持ちでいてもらうために話し方や接し方に気を付けているところが、日本の保護司さんの考え方と似ているなと思いました。そして、おいしいものを食べることで受刑者の気持ちも明るくなり再犯防止にもつながるというところが、私の大学生になって初めての一人暮らしで不安な気持ちが暖かい料理を食べることで穏やかになった経験からとても共感できました。食事にはそのような人を幸せにする力があることを改めて感じ、私も食農学類として何か関わることのできる分野を調べてみたいと思いました。イタリアでこれほど社会復帰に力をいれていても周りの環境によって再犯をしてしまう人がいるのは残念ですが雇用する側の人々が根気強く支援していることがすばらしいと感じました。最後に、今回の講演では動画でおいしそうなパンや料理がたくさん出てきてとてもおなかがすき、私も買ってみたいと思ったので場所や人材の確保が大変だと思いますが、日本にもあのようなパン屋さんができたら地域の人の更生保護への関心が高まるのではないかと思いました。

大阪イタリアンレストラン 店長Fさん

昨日はオンライン講義を行ってくださり、ありがとうございました。
私が最も印象に残ったことは、【レストランのサービススタッフの役割は、スピーカーとなって、食べ手に作り手(農家)の想いを代弁することだ】ということです。
料理は、レストラン内だけのことではなく、原材料から始まるたくさんの繋がりや気持ちがあるのだということを実感しました。
自分のお店でご縁がある生産者の方たちに早くお会いしたいという気持ちが強まりました。
各食材についてしっかり理解し、食べる方たちへお伝えできるよう努めます。

また、ソーシャルファームのきっかけがバザーリアであることに驚きました。
学生時代に見た、si puo fareという映画を改めて観てみたくなりました。
ソーシャルファームの La nuova arca で過ごしている方たちがどのような想いで働かれているのかも知りたくなりました。
また、ガーデンセラピーに行ってみたいと思いました。

それから、受刑者への社会貢献プロジェクトはとても興味深かったです。
1000人の受刑者の方々が、初めて完食された話と、食の満足感から来る幸せは誰もが感じられるという言葉が印象的でした。
いつかイタリアに行った時には、cookeryに立ち寄りたいです。

イタリアの食と社会のつながりに触れて、とても興味深く感じるとともに、イタリアだけでなく、日本の食や社会のことももっと知る必要があると感じました。
それらをふまえて、責任を持ってサービスに取り組もうと思います。
ありがとうございました。

大阪イタリアンレストラン スタッフHさん

昨日のセミナーに参加していたHと言います。
お話聞かせていただきありがとうございました。
イタリアのソーシャルファームや、民間シェルター、出所後の社会復帰など素晴らしい活動があるんだなと思い、日本でもこんな活動があれば、もっと助け合える国になるんではないかなと思いました。それと、なるべく身体に取り入れる物は抗酸化作用のあるオリーブオイル、栄養価の高い有機野菜で決まりだな。と決めました。
SDGsについてイタリアについて、学ぶ機会をいただき、ありがとうございました。

A visionary approach to Italian food sustainability for those who want to gain insights for their own community and projects.